立冬とは?東洋医学から考える冬の過ごし方と養生
はじめに
11月上旬になると、二十四節気の「立冬(りっとう)」を迎えます。
立冬は、暦の上で冬が始まる日です。
実際にはまだ暖かい日もありますが、朝晩の冷え込みが増し、少しずつ冬の気配を感じる頃ではないでしょうか。
東洋医学では、季節の変化を大切に考えます。今回は立冬をきっかけに、冬をどのように過ごすとよいのかをご紹介します。
冬はエネルギーを蓄える季節
春に芽吹いた植物は夏に成長し、秋に実りを迎えます。そして冬になると葉を落とし、次の春に向けて力を蓄えます。
動物たちも同じです。熊などの動物は冬眠し、リスは秋のうちに食べ物を蓄えます。
自然界を見渡してみると、冬は活動を広げる季節ではなく、次の季節に備える季節であることが分かります。
東洋医学では、人も自然の一部と考えます。そのため冬は、頑張り続ける季節ではなく、身体を整えながらエネルギーを蓄える季節とされています。

東洋医学が考える冬の養生
「閉蔵」の考え方
東洋医学の古典『黄帝内経』では、冬の三か月を「閉蔵(へいぞう)」と表現しています。閉蔵とは、「閉じて蓄える」という意味です。
春や夏のように活動的に過ごすのではなく、身体のエネルギーを内側に蓄えることが大切だと考えられていました。
そのため冬は、
- 無理をしすぎない
- 身体を冷やさない
- 十分な休息をとる
ことが養生につながります。
冬は睡眠を大切に
『黄帝内経』には、「早く寝て、日の出を待つように起きる」という冬の過ごし方も記されています。
現代では日の出に合わせて生活することは難しいですが、冬はいつもより少し早めに休むことを意識してみましょう。
睡眠は身体を休ませるだけでなく、心を落ち着かせる大切な時間でもあります。
立冬から始めたい養生
冬の養生といっても、特別なことをする必要はありません。
まずは、
- 身体を冷やさない
- 湯船につかる
- 睡眠時間を確保する
- 無理な夜更かしを減らす
といった基本的なことから始めてみましょう。
また、予定を詰め込みすぎず、疲れているときはしっかり休むことも大切です。「休む」というのは何もしないことではありません。
身体の声に耳を傾け、季節に合わせて過ごし方を調整することも立派な養生です。

春を元気に迎えるために
東洋医学では、冬は春に向けて身体を整える大切な時期と考えます。
自然界の植物や動物たちが冬の間に力を蓄えているように、私たちも少しだけ生活を見直してみましょう。
立冬は、冬の始まりを知らせるだけでなく、自分の身体をいたわるきっかけの日でもあります。
今年の冬は、「頑張る」だけでなく、「休む・温める・蓄える」ことも意識して過ごしてみてください。

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