硬い物を食べた後から続く左顎回りの痛み(非定型歯痛)(40代女性)

来院時のお悩み

左顎から左頬にかけて、重だるい痛みやジワジワとした痛みが続いていました。

4月下旬に硬い物を食べたことをきっかけに左顎周辺が痛くなり、重だるい痛みやジワジワとした痛みが続くようになりました。夜は痛みで眠れないこともあり、市販の痛み止め(ロキソニン)の効果も徐々に感じにくくなっていました。

歯科ではマウスピースの作製や噛み合わせの調整を受け、接骨院では姿勢矯正を受けていましたが改善せず、当院へ来院されました。

また、慢性的な首・肩こり、足の冷え、PMS(月経前症候群)、副鼻腔炎、緊張するとお腹を下しやすいなど、全身にもさまざまな不調がみられました。

病院での診断

非定型歯痛

当院での見立て

顎の局所的な問題だけではなく、東洋医学においてエネルギーや栄養を巡らせる「肝」と「肺」の働きが低下し、気・血の巡りが滞っている状態と考えました。

  • 肝の低下: 気血を全身へ巡らせ、筋肉や関節をしなやかに保つ力が弱まると、首・肩・顎の筋肉が緊張しやすくなり、痛みが長引きます。また、イライラやPMSなどの婦人科系の不調を招く原因にもなります。
  • 肺の低下: 全身に気を巡らせる役割が弱まることで、身体が本来持つ回復力が十分に発揮されず、痛みが治りにくくなったり、副鼻腔炎などの鼻の不調、疲れやすさが現れやすくなります。

施術経過

初期: 顎に負担をかけている頭部・首・肩・背中の筋肉の緊張を緩和する鍼灸施術を行いました。また、手足の部位も用いてお体全体の気血の巡りを整え、内側から温めるお灸を併用して回復力を引き出しました。

中期: 施術を継続するにつれて左顔面の痛みは徐々に軽減し、夜も問題なく眠れるようになりました。その日のお体の状態に合わせて、脾(胃腸)の働きを高めるなど調整を重ねました。

約1か月後(最終来院時): 左顔面の痛みは完全に消失しました。さらに足の冷えや下痢などの全身の体調も良好となり、PMSの症状も以前より軽くなりました。

施術回数・期間

期間: 約1か月間

頻度: 1週間に1回(継続して実施)

※現在は、良好な状態を維持するための定期的なメンテナンスとして施術を継続されています。

ご自宅でのケア

顎への配慮: 顎まわりの負担を減らすため、硬い物を続けて食べることや、無意識の食いしばりに注意していただきました。

ストレス・疲労対策: 疲労やストレスによる「肝」の乱れや「気」の滞りを防ぐため、十分な休息を心がけていただきました。

巡りの改善: 気血がスムーズに巡りやすい状態を保つため、お体を冷やさない生活習慣や、軽い運動を取り入れていただくようお伝えしました。

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