頭痛の原因は2種類?東洋医学でわかる頭痛タイプ診断【不通則痛】
「不通則痛」とは?
「頭痛がするからとりあえず鎮痛薬を飲む」
そんな毎日を過ごしていませんか?
東洋医学には「不通則痛(ふつうそくつう)」という言葉があります。
通じざれば則ち痛む、つまり「流れが悪くなると痛みが出る」という意味です。
私たちの体の中を流れる「気(エネルギー)」や「血(血液)」の巡りが滞ると、体は痛みというサインを出して異変を知らせてくれるのです。
ただし、その“流れが悪い理由”には大きく2つのタイプがあります。
タイプ別・痛みの原因
西洋医学では原因ごとに分類されることが多い頭痛ですが、東洋医学では「流れ」という視点でシンプルに捉えます。
東洋医学では、頭痛は主に以下の2つに分類されます。
この違いを知るだけで、対処法が大きく変わります。
① 実証タイプ:余分なものが溜まっている
このタイプは、ストレスによる「気の滞り」や、血行不良による「瘀血(おけつ)」が原因です。
例えるなら、川の流れが岩でせき止められ、水が溢れそうになっている状態です。
② 虚証タイプ:必要なものが足りていない
こちらは「不栄則痛(ふえいそくつう)」とも呼ばれます。栄養(血)やエネルギー(気)が不足し、脳や筋肉がうまく養われていない状態です。体に力がないため、痛みの刺激も弱く、押さえると楽に感じるのが特徴です。
例えるなら、川の水が干からびて、地面がひび割れて栄養が行き渡らない状態です。
痛みの「質」で見分けるのがポイント
東洋医学では、痛みの種類がとても重要です。
- ズキズキ・ガンガン → 実証(詰まり)
- 重だるい・ぼんやり → 虚証(不足)
同じ「頭痛」でも、体の中ではまったく違うことが起きています。

まずはチェック|あなたの頭痛タイプはどっち?
【詰まって痛むタイプ(実証)チェック】
以下に当てはまるものはありますか?
- ズキズキと脈打つように痛む
- 痛みが強く、じっとしていられない
- イライラやストレスが多い
- 肩こり・首こりが強い
- お酒の後や寝不足で悪化する
- 目の使いすぎで痛くなる
- 痛む場所がはっきりしている
→ 多く当てはまる方は「実証タイプ」
特徴
気や血の流れが滞り、「詰まり」が起きている状態。
いわば“渋滞している頭痛”です。
【足りなくて痛むタイプ(虚証)チェック】
こちらも確認してみてください。
- 重だるい・ぼーっとする痛み
- 長時間続くが強くはない
- お風呂でゆっくり温まると、痛みが和らぐ
- 頭をなでられたり、手で押さえたりすると心地よい
- 横になると楽になる
- 夕方や疲れた時に痛みが強くなる
- 顔色が白っぽく、疲れやすい、めまいがする
→ 多く当てはまる方は「虚証タイプ」
特徴
気や血が不足し、頭に十分な栄養が行き届いていない状態。
いわば“エネルギー不足の頭痛”です。
タイプ別|シンプルな対処の考え方
実証タイプ(詰まり)の場合
じっとしているとさらに滞りが強くなる可能性があります。
ポイントは「流す・巡らせる」ことです。
※強い痛みのときは無理せず休むことも大切です
- ストレッチや散歩など、軽く体を動かす
- 首・肩を温める
- 深呼吸でリラックス
- 長時間の同じ姿勢を避ける
- スマホを置いて視神経を休める
お風呂で温まって痛みが強くなるタイプの方は、冷やしたタオルを目元に当てるなど、熱を逃がしてあげてください。
虚証タイプ(不足)の場合
ポイントは「補う・休む」ことです。
- しっかり睡眠をとる
- 冷たい飲食物を避け、温かい食事をとる
- 胃腸に優しい生活を意識する
- 無理をしない
「頑張る」より「回復させる」が優先です。

実は多い「混合タイプ」
臨床では、
- 普段は重だるい(虚証)
- ストレスがかかるとズキズキ(実証)
というように、両方が混ざるケースもよく見られます。
だからこそ大切なのは「今どちらに傾いているか」を感じること。
これがセルフケアの質を大きく変えます。
頭痛は体からのサイン
頭痛はただの不調ではなく、体の状態を教えてくれるサインです。
「実証」の人が無理に温めて悪化させたり、「虚証」の人が無理に動いてさらに消耗させたりしては、せっかくのケアも逆効果になりかねません。
- 詰まっているのか
- 足りていないのか
この視点を持つだけで、「とりあえず我慢する」から「自分に合ったケアをする」へと変わります。
もし「自分では判断が難しい」「慢性的に続いている」場合は、体全体のバランスを見る東洋医学的なケアも選択肢のひとつです。
頭痛をきっかけに、ご自身の体と少し向き合ってみてくださいね。

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