左足のピリピリ感、冷感、熱感

これまでの経過
約1ヶ月前から、左足の甲にピリピリした感覚と冷たいような熱いような感覚がある。
きっかけは不明で、怪我もしていない。
病院のMRIでは異常が無く、原因不明。
おならやゲップが多く、お腹を下しやすい。
動悸がする時がある。
鍼灸院としての診断

手足末端の症状は五臓(肝・心・脾・肺・腎)の内、「肺」と関係が深いです。
肺は身体の隅々まで「気」を巡らせています。
気は目には見えないですが、体を栄養しているエネルギーです。
肺の働きが低下すると手足末端まで気が巡らなくなり、異常感覚を生じます。
また、気がスムーズに流れなくなった状態を「気滞(きたい)」といい、ガスが溜まりやすくなる事でおならや、気が消化器に溜まってしまい上逆するゲップなどが生じます。
また、肺は「大腸」と表裏で繋がっていると東洋医学では考えているので、肺の働きが低下するとお腹を下したり大腸の症状が出ます。
身体全体の状態を診て、「肺の働きが低下したことにより気滞を引き起こし、様々な症状が出ている」と考えました。
治療方針
肺の働きを高める治療を行いました。
治療内容

・太淵(たいえん)
・飛揚(ひよう)
・孔最(こうさい)
などの「肺」のツボ
・帰来(きらい)
・気衝(きしょう)
など「気」の巡りを良くするツボに鍼やお灸を行いました。
施術回数・頻度・期間
1週間に1回の治療を行いました。
1回の治療:症状の強さが半減。ピリピリ感消失。
2回の治療:8割改善。
4回の治療:気にならない。治療終了。