右側の顔面痛(三叉神経痛)

病院での診断

三叉神経痛

これまでの経過

2014年から。
デグレトール(脳神経の興奮を抑える薬)を使用して症状を抑えられていたが、2週間前から右の顔面が強く痛む。
特に喋る時、頭をコクッと前に倒すと痛い。

なぜ薬が効かなくなったのか

デグレトールは神経の興奮を抑える薬ですので、神経痛を治す作用はありません。
症状を抑えながら生活をし続けていたが為に、原因となっているところが更に悪化し、薬が効かなくなってしまったと考えられます。

治療すべき本当の原因

三叉神経痛の本当の原因は「血液の巡りが悪いこと」です。
東洋医学では【不通促通(ふつうそくつう)】という言葉があり、身体を栄養している「気」「血」「水」の巡りが悪くなると痛みが出るという意味です。
今回の顔の痛みも、身体を栄養している物質が循環不良となり発症したと考えました。
治療し、改善をしなければいけないことは「血流をよくする」ということです。

治療方針

身体を栄養している「気」「血」「水」を循環させているのは五臓(肝・心・脾・肺・腎)の内の「肝」です。
ですので、肝の働きを良くする治療を行いました。

また、痛みが出ているお顔は消化器系の「胃」と「大腸」のツボが多く存在します。
ですので、肝の治療と併せて「胃」と「大腸」の経絡(気・血・水の通り道)の流れを良くする治療を行いました。

治療内容

肝のツボに鍼(はり)やお灸を行い、肝の働きを高める治療を行いました。
・肝兪(かんゆ)
・太衝(たいしょう)
・中封(ちゅうほう) 
などを使用しました。

また、胃と大腸のツボは
・足三里(あしさんり)
・合谷(ごうこく)
などを使用しました。

施術回数・頻度・期間

1週間に1回の治療を行いました。
2回の治療で症状が2割減る。
3回の治療で右の顔を触っても痛みが出なくなった。
5回の治療で日中の症状は良くなったが、夜痛みが出る。
7回の治療で座って寝てしまった後、首肩こりと連動して痛みが出たが、それ以外では気にならなくなった。
治療終了。

 まとめ

肝臓は目と深い関係にあるため、デスクワークで目を使い過ぎた際には温めるなどのセルフケアを勧めました。

三叉神経痛の治療は一般的に神経の興奮を抑えるや手術が提案されますが、鍼灸治療で改善するケースも多く見られます

薬で一時的に症状を抑えるのではなく、内臓の機能を高めることで根本的な原因にアプローチすることで症状を改善できます。
三叉神経痛でお困りの方は、東洋医学を基にした鍼灸治療を受けられることをお勧めします。

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