左半分の顔が動かない(顔面神経麻痺)

病院での診断
顔面神経麻痺
これまでの経過
1週間前に発症。
左瞼が動かず目を閉じる事ができない。
左口が動かず飲み物を飲むとこぼれてしまう。
病院でステロイド、血流を良くする薬、ビタミン剤を処方された。
多少動くようになるが、柳原法(顔面神経麻痺の評価テストで40点満点)8点。
なぜ病院での治療で改善しなかったのか?

・考えられる理由①
神経の炎症が原因ではないから。
ステロイドは炎症を抑える薬でが、改善しなかったという事はそもそも炎症が起きていなかったということです。
・考えられる理由②
神経細胞は壊れていないから。
ビタミンB12(メチコバールなど)は神経細胞を修復する薬です。使用しても症状が改善しなかったのは神経は壊れていないからです。
血流を良くする薬としてアデホスコーワなど処方されますが、薬では持続して血の流れを促進することが出来ません。
顔面神経麻痺の本当の原因
東洋医学では手~口元まで流れる大腸経と足のつま先から目元まで流れる胃経に風寒の邪が入ると顔面神経麻痺が発症すると考えています。
また、筋肉の動きを調整しているのは「肝臓」なので、肝の働きが低下すると筋肉に力が入らなくなり、麻痺になると考えます。
治療方針
大腸経と胃経の流れを良くする治療を行いました。
また、働きを高める為に肝臓のツボを使用しました。
治療内容
大腸経、胃経のツボ
・足三里(あしさんり)
・合谷(ごうこく)
・扶突(ふとつ)
などに鍼とお灸を行いました。
また、肝臓のツボである
・太衝(たいしょう)
・中封(ちゅうほう)
なども使用しました。
施術回数・頻度・期間
2回の治療で瞼の動きが良くなる。口元の歪みが弱くなる。
3回目の治療後、病院で柳原法38点(40点満点)
4回の治療で瞼の動きに左右差無し。
7回の治療後、病院で柳原法40点(満点)。口の動きも問題無し。
治療終了。
まとめ

顔面神経麻痺は早期治療が早期改善に繋がります。
病院の治療で症状が改善しきらず、残っている方は早めに鍼灸治療を受けることをおススメします。