右上下の歯の痛み(非定型歯痛)

病院での診断
非定型歯痛(原因不明の歯の痛み)
これまでの経過
2ヶ月前に右の親知らずを抜いてから右上下の歯が痛む。
その後症状が寛解したが、4日前から再発。
痛みでご飯が食べられず、夜も眠れない。
痛み止め(ロキソニン)を使用するが、効果無し。
なぜ痛み止め(ロキソニン)で症状が改善しなかったのか

ロキソニンは「非ステロイド性抗炎症薬」といい、【炎症】が原因の痛みに対して効果があります。
今回の非定型歯痛は炎症ではなく血液の滞りが原因の痛みだった為、痛み止めは効きませんでした。
東洋医学では【不通則痛(ふつうそくつう)】という考え方があり、身体を栄養している【気・血・水】の循環が悪くなると痛みを感じます。
治療方針
①顎関節周り ②全身 の気血の巡りをよくする治療を行いました。
①顎関節周りには「大腸経」という経絡(ツボの流れ)が手→腕→肩→顎に通っているので大腸経の流れを良くする治療を行いました。
②血液の巡りは「肝」が担当しているので、肝臓のツボを使用し働きを高めました。
治療内容

①大腸のツボ
・合谷(ごうこく)
・扶突(ふとつ) など
②肝のツボ
・太衝(たいしょう)
・肝兪(かんゆ)
・中封(ちゅうほう)
などに鍼とお灸を行い、顎回りの気血をスムーズに流すことと、肝臓の働きを高めて全身の血液の巡りを良くする治療を行いました。
施術回数・頻度・期間
週に1回の頻度で治療を行いました。
1回の治療で痛みの強さが初診時と比べて1.2/10。夜も眠れる。
2回の治療でほぼ歯の痛み無し。
治療終了。
まとめ

歯科で原因不明の非定型歯痛と診断されていても東洋医学では約2000年の歴史があるので、原因と治療法がはっきりしています。
非定型歯痛が鍼灸治療で改善される患者様は多いので、お困りの方は是非ご相談ください。