吐き気 胃もたれ 食欲が出ない(機能性ディスペプシア)

病院での診断
機能性ディスペプシア(FD)
これまでの経過
約1年前から症状の強さに強弱はあるが、毎日胃もたれと吐き気があり、食欲が無い。
病院の検査で胃の異常は無く、心療内科の受診を勧められ受診。
抗不安薬などの薬を使用したが改善しない。
病院の治療で症状が改善しなかった理由
病院の薬で改善しなかった理由は、
①心の問題ではない
②胃そのものには問題はない
からです。
本当の原因は「胃の働きが低下していること」です。
病院で行われた胃の検査では炎症もなく、何もない健康な状態でした。原因不明な時に処方された薬は効かず、だいたい「精神的な問題」だと言われ心療内科や精神科を勧められます。
心含めた身体ですので関わりがない訳ではないですが、はっきりと言える原因ではなかったのだと思います。
治療方針
当院では本当の原因である「胃の働きを高める治療」と行いました。
治療内容

胃の働きを高める為、
①仰向けで手足のツボに刺さない鍼「鍉鍼(ていしん)」をあてる
②足にある胃のツボ「足三里(あしさんり)に鍼
③うつ伏せで背中にある胃のツボ「胃兪(いゆ)」「脾兪(ひゆ)に鍼
④再度仰向けでお腹にある胃のツボ「中脘(ちゅうかん)」、足にある「三陰交(さんいんこう)などにお灸
などを行いました。
施術回数・頻度・期間
1週間に1度の施術を行いました。
3回の治療で症状が落ち着き、朝と昼の食事が摂れるようになりました。改善傾向な為、次回から2週間に1度の治療に変更。
5回の治療で2週間症状が出なくなりました。
今後も現在の良い状態を保つことと、健康増進を目的に1ヶ月に1回治療を継続しています。
施術後のケア
胃に負担がかかる・油っこいもの・味が濃いもの・冷たいものの摂り過ぎは避けるようにお伝えしました。
症状が強い時はご自宅でお腹のツボにお灸をして頂いておりましたが、現在は症状が落ち着いている為食べ過ぎた時や胃腸に負担がかかる食事をした時はお腹にお灸をして頂いております。