3週間前からの血便と腹痛(潰瘍性大腸炎)

これまでの経過
3週間前から腹痛と便の切迫感、血便が出ている。
鍼灸院としての診断
東洋医学では五臓とよばれる「肝・心・脾・肺・腎」のどれか1つでも内臓の働きが低下すると身体に不調が出ると考えます。
潰瘍性大腸炎は大腸に炎症が起きている状態です。
大腸は五臓の中の「肺」と密接に関係しており、サブとして動いています。
ですので、「肺」の働きが悪くなっていると「大腸」に不調が出てしまいます。
治療方針
「大腸」を健康な状態に戻す為に「肺」と「大腸」の働きを高める治療を行いました。
治療内容

・飛揚(ひよう)
・合谷(ごうこく)
・大腸兪(だいちょうゆ)
などの「肺」「大腸」のツボに鍼やお灸を行いました。
また、自宅で消化器系の働きを高めるツボにお灸を1日1回して頂きました。
施術回数・頻度・期間
1週間に1回の治療を行いました。
1回の治療:血便が出なくなった。それが嬉しくてお肉を沢山食べたら血便、腹痛が出た。
2回の治療:血便、腹痛、便の切迫感無し。
3回の治療:症状無し。
治療終了。
施術後のケア
今回の患者様は症状が出たのが3週間前からという急性の症状でしたので、早い段階で改善することが出来ました。
数カ月以上前から潰瘍性大腸炎を患わっており、薬を使用している方の場合、個人差がありますが改善するまで約3~4ヵ月かかる方が多いです。
改善するまでの期間が長く感じる方もいらっしゃると思いますが、薬を使わずに症状が出ない身体になることを思えば、必要な期間だと考えることができるのではないでしょうか。
鍼灸治療+自宅でお灸+和食中心の食事をすることにより、難病指定されている潰瘍性大腸炎を改善することができます。
お困りの方は東洋医学を基にした鍼灸治療を受けられることを、おススメ致します。