チリチリ、金属音、鈴虫が鳴くような耳鳴り

これまでの経過

2ヵ月前から両耳の耳鳴りを発症。
特に右耳の音が大きい。
特に夜や静かな時に聞こえる。
チリチリ、金属音、鈴虫が鳴くような音が聞こえる。
病院でアデホス(内耳の血流をよくする薬)とビタミンB12(神経細胞の修復を促す薬)を処方され飲んでいる。

なぜ耳鳴りが改善しないのか?

病院で処方された薬を飲んでいるのに改善しない理由は、本当の原因にアプローチが出来ていないからです。
血流やリンパ液などの巡りをよくすることは重要ですが、そこは根本の原因ではありません。

治療すべき本当の原因は「腎を高める」ことです。
東洋医学では五臓とよばれる「肝」「心」「脾」「肺」「腎」の働きを診ます。
この中で1つでも内臓の働きが悪くなると、症状が出ると考えています。
耳は五臓の中で「腎」と関係が深く、腎の機能が低下すると耳鳴りなど耳に症状が出ます。

治療方針

耳と密接に関係している腎の働きを高める治療を行います。
また、耳周りの経絡(身体を栄養している気・血・水の通り道)の流れが滞ると耳が栄養できず症状が出ることも多いので、耳周りのツボにも鍼(はり)やお灸を行います。

治療内容

腎のツボに鍼(はり)やお灸をし、働きを高める治療を行いました。
・太谿(たいけい)
・腎兪(じんゆ)
・陰刻(いんこく)
などのツボを使用しました。

また、耳周りの経絡の流れを良くする為に、
・翳風(えいふう)
・完骨(かんこつ)
などのツボにもアプローチを行いました。

施術回数・頻度・期間

2回の治療で左耳は気にならなくなった。
右耳は静かな時にセミの鳴き声の様な音が聞こえるが、徐々に良くなっている。

5回の治療で右耳の耳鳴りは5割改善。

8回の治療で右耳の耳鳴りは7割改善。

15回の治療で右耳の耳鳴りは初診時と比べると、1~2割程聞こえるが、気にならない日が増えた。疲れると耳鳴りが大きくなる傾向があるので、メンテナンス含め1ヶ月に1回の治療を継続中。

施術後のケア

・疲れると症状が出やすいので、睡眠をしっかりとること
・耳と関係が深い腎は寒さに弱く、特に下半身の冷えは腎にダメージを与えやすいので1週間に2.3回は湯舟に浸かって体を温めること
をお伝えしました。

腎の力は生まれた時が1番強く、年齢を重ねる度に弱くなります。
ですので、腎の働きを高めることは他の内臓と比べて時間が必要で、少しずつ症状が改善していきます。

不安に感じる患者様も多いですが、腎の働きを高める鍼灸治療+日常で腎に優しい生活を送ると症状は改善します。

できるだけ早く改善するように精一杯診させて頂きますので、耳鳴りでお困りの方はご相談下さい!

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