【2月の健康だより】立春から始める春養生 ~「肝」と自律神経を整えて軽やかな体へ~
はじめに:立春を迎える2月の体
こんにちは。真ごころ鍼灸院です。
2月に入り、暦の上では「立春」を迎えます。少しずつ日が長くなり、春の足音が聞こえ始める季節ですね。
とはいえ、実際にはまだ寒さが厳しく、朝晩の冷え込みも続きます。この時期、当院へ来られる患者様からは、
- なんとなく気分がソワソワして落ち着かない
- 眠りが浅く、夜中に目が覚めてしまう
- 肩や首がいつも以上に張りやすい
といったお声を伺うことが増えてきます。
実は2月は、「冬の寒さが残る体」と「春に向かって動き出そうとする体」の間にズレが生じやすい時期です。このアンバランスさが、心や体の不調となって現れやすくなるのです。
東洋医学で考える2月の体と「肝(かん)」
東洋医学では、春は「肝」の季節と考えられています。ここでいう「肝」は、西洋医学の肝臓とは少し意味合いが異なり、体の巡りや心の状態を含めて捉える考え方です。
「肝」は以下のような重要な役割を担っています。
- 気や血(けつ)の巡りをコントロールする
- 自律神経のバランスを整える
- 感情(特にイライラや緊張)を安定させる
2月は、この「肝」が冬眠から少しずつ目覚め始める時期です。しかし、外がまだ寒いために体が緊張して巡りがスムーズにいかず、「肝」の働きが過剰になったり、逆に滞ったりしてしまいます。
「春に向けて動きたいのに、体がついてこない……」 そんな違和感を感じやすいのが、この2月という季節の特徴なのです。
食養生:春の苦味と香りで「気」の巡りを助ける
2月の食事で意識したいのは、無理に温めることよりも、「滞りやすい気をやさしく巡らせること」です。
旬の野菜には、その時期の体に必要なパワーが詰まっています。例えば、冬から春にかけて芽吹く野菜には、特有の「苦味」や「香り」がありますよね。これには理由があります。
- 菜の花・春菊・小松菜
これらの青菜の「苦味」は、冬の間に溜め込んだ余分なものをデトックスし、肝の働きを助けてくれます。 - 柑橘類(みかん、ゆず、きんかんなど)
柑橘系の良い「香り」は、滞った気を巡らせ、イライラや緊張を解きほぐす天然の薬のような役割を果たします。

農林水産省のデータでも、旬の時期の野菜はビタミン含有量が非常に高いことが示されています。例えば、冬のほうれん草は夏の3倍ものビタミンCを含んでいると言われるほど。自然のサイクルに合わせた食事は、最高のサプリメントになります。
温かい汁物や蒸し料理に、こうした春の香りを少しずつ取り入れて、内側から巡りを整えていきましょう。
セルフケア:肝をゆるめる「深呼吸」と「足元のケア」
2月のセルフケアで最も大切なのは、「肝を緊張させないこと」です。
- 深い呼吸と軽いストレッチ
肝が緊張すると、脇腹や肩が凝りやすくなります。気づいた時に深く息を吐き、首や肩をゆっくり回すだけでも、滞った気が流れ始めます。 - 足のツボ「太谿(たいけい)」や「太衝(たいしょう)」を温める
足の内くるぶし周辺をレッグウォーマーやお灸で温めるのは、2月も引き続き大切なケアです。「頑張りすぎない」「意識的に力を抜く」時間を作ること自体が、この時期の何よりの養生になります。
最後に
春は、植物が芽吹くように、私たちの体も前向きに動き出す季節です。だからこそ、今の時期に土台(自律神経のバランス)を整えておくことが、春を軽やかに過ごすための鍵となります。
もし、
- 気分の波や不安感が気になっている
- 寝つきが悪く、疲れが取れない
- 春になると毎年体調を崩してしまう
と感じている方は、どうぞお気軽にご相談ください。
鍼灸は、肝の働きを整え、自律神経の乱れをやさしく調整するのが得意な施術です。 春の光のように心地よい体で新しい季節を迎えられるよう、2月から一緒に準備を整えていきましょう。

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