帯状疱疹後神経痛

病院での診断

帯状疱疹後神経痛

これまでの経過

約3か月前に帯状疱疹となり、右胸、右肩、右脇が焼ける様に痛む。

ペインクリニックで処方された痛み止めを飲んでいるが、効いている気がしない。

日によって痛みの強さが変わる。
時間による痛みの変動は無し。

帯状疱疹後神経痛とは

帯状疱疹は、水ぼうそうの原因でもある「水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)」が再活性化して起こる病気です。

通常、皮膚に発疹(水ぶくれ)と強い痛みが出ます。

多くの場合は発症から約1ヶ月で痛みがなくなりますが、発疹が治っても神経がダメージを受けているために痛みが残ることがあり、それが「帯状疱疹後神経痛(PHN)」とよばれます。

東洋医学で診る「帯状疱疹後神経痛」

東洋医学では「不通促通(ふつうそくつう)」という考えがあり、主に血液の巡りが悪いと痛みが出るという意味です

帯状疱疹後神経痛も身体の血液循環が悪いことが原因で起こると考えます。

また、全身には経絡(けいらく)という身体を栄養している「気血水」が流れるツボとツボを結んだ線があります。

この経絡の流れが悪くなると分布している部位に症状が出ると考えます。

今回の場合は胸、肩、脇に痛みがあるので、「肺経」「三焦経」「胆経」の通りを良くする治療も行いました。

治療方針

・血液循環を調節している「肝」の働きを高める治療
・「肺経」「三焦経」「胆経」の流れを良くする治療
を行いました。

治療内容

・中封(ちゅうほう)
・肝兪(かんゆ)
など肝のツボ

・飛揚(ひよう)
・外関(がいかん)
・陽陵泉(ようりょうせん)
など痛みが出ている経絡のツボ

に鍼やお灸を行いました。

施術回数・頻度・期間

1週間に2回の治療を行いました。

2回の治療:腕の痛みが弱くなる。

6回の治療:痛みを感じない時間ができた。

10回の治療:8割良くなった。週1回に治療頻度を落とす。

16回の治療:9割改善し、日常生活に支障が無くなった。治療終了。

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