胃腸の張り(機能性ディスペプシア)

これまでの経過
去年の秋頃に胃腸炎になってから、お腹が張る。
特に食後にお腹が張る。
病院で機能性ディスペプシアと診断され薬を飲んでいるが、改善せず。
鍼灸院としての診断
機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia、略してFD)とは、胃や十二指腸に明らかな異常が見つからないのに、胃の不快感や痛み、食後のもたれ感などの症状が続く状態をいいます。日本語では「機能性胃腸症」とも言われることがあります。
東洋医学では五臓(肝・心・脾・肺・腎)の内、どれか1つでも働きが悪くなると身体に不調が出ると考えます。
五臓の中では「脾(ひ)」が消化器系を指しており、機能性ディスペプシアは脾の働きが低下すると生じると考えます。
今回の患者様は胃腸炎をきっかけに脾の働きが低下したことによる胃腸の不調だと考えました。
治療方針
「脾」の働きを高める治療を行いました。
治療内容

・足三里(あしさんり)
・中脘(ちゅうかん)
・脾兪(ひゆ)
など脾のツボに鍼やお灸を行いました。
日常で気を付けることとして
・食事はゆっくり沢山噛んで食べる
・飲み物は常温のものを飲む
ということを伝えました。
施術回数・頻度・期間
1週間に1回の治療を行いました。
2回の治療:2.3割改善。唾液を飲む回数が多いかも。
5回の治療:5割改善。
8回の治療:症状無し。治療終了。