めまい(良性発作性頭位めまい症)

これまでの経過

昨日、仕事が終わり帰宅してから軽食を摂った後、強い眩暈の襲われ嘔吐し倒れた。

同居している息子様が救急車を呼び、病院に搬送。

「病院で良性発作性頭位めまい症」と診断。

筋弛緩剤を処方された。

鍼灸治療が効くとネット検索で表示された為、当院に来院。

鍼灸院としての診断

良性発作性頭位めまい症は耳の内耳(ないじ)にある三半規管(さんはんきかん)よばれる器官に、耳石(じせき)が流れ込むことにより発症するといわれています。

東洋医学ではめまいを「眩暈(げんうん)」とよび、内耳を流れているリンパ液の流れが悪くなり発症すると考えます。

リンパ液など水分代謝を調整しているのは主に「腎」なので、腎の働きを高めるとめまいは改善します。

治療方針

「腎」の働きを高める治療を行いました。

また、めまいで悩んでいる方は首肩コリが強い傾向があるので、首肩コリに対しても治療を行いました。

治療内容

・太谿(たいけい)
・腎兪(じんゆ)
・照海(しょうかい)
などの腎のツボに鍼やお灸で刺激を与えました。

また、
・天柱(てんちゅう)
・風池(ふうち)
・肩井(けんせい)
など首肩コリを解消するツボにも鍼を行いました。

施術回数・頻度・期間

急性かつ強い症状なので1週間に2回の治療を行いました。

1回の治療:治療後症状は出なかったが、今朝頭がフワフワした。
めまいがある時は肩こりも強い。

2回の治療:めまい無し。

3回の治療:めまい無し。首肩こりも楽になってきた。筋弛緩剤使っていない。

8回の治療:めまいが安定して無いので、1週間に1回に治療間隔を空ける。

9回の治療:1週間めまい無し。

治療終了。

次は腰痛を改善したいとお話があったので、腰痛の治療に変更し通院を継続中。

まとめ

①腎の働きを高め、内耳のリンパ液循環を良くする
②首肩こりを緩和する
ことにより、良性発作性頭位めまい症を改善することが出来ました。

急性症状は早めに治療を始めると、改善する期間も早い傾向にありますので、お悩みの方は鍼灸治療を是非ご検討下さい。

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