カカオフラバノールで脳を活性化― 東洋医学の「心(しん)」を整えて集中力を高める方法 ―
2月といえばバレンタインデー。
チョコレートを口にする機会が増える時期ですが、実はチョコレート、特にカカオ成分には「脳の働きを高める」可能性があることをご存じでしょうか。
今回は、カカオに含まれる成分の科学的作用と、東洋医学における「心(しん)」の考え方を結びつけながら、集中力や思考力との関係について解説します。
カカオフラバノールが脳に与える科学的効果
チョコレート、特にカカオ含有量の高いダークチョコレートには、「カカオフラバノール」というポリフェノールが豊富に含まれています。近年の研究では、このカカオフラバノールに次のような作用があることが分かってきました。
- 血管を広げる力
近年の研究では、カカオフラバノールが血管の内皮細胞に働きかけ、血管を拡張させる物質(一酸化窒素)の産生を促すことが分かっています。 - 脳血流量の増加
結果として、脳への血流がスムーズになり、記憶力を司る「海馬」などの働きをサポート。
実際に、
- 認知機能
- 注意力
- 記憶力
の向上が示唆された研究報告もあり、「脳のパフォーマンスを高める食品成分」として注目されています。
東洋医学で考える「心(しん)」と脳の関係
東洋医学における「心(しん)」は、単に心臓という臓器だけを指すものではありません。
心(しん)の主な働き
- 血を全身に巡らせる(心主血脈)
- 精神活動・意識・思考を司る(心主神明(しんしゅしんめい))
つまり東洋医学では、脳の働き=「心」の働きの一部として捉えています。
心の状態が充実していると、
- 血がスムーズに巡る
- 思考がクリアになる
- 集中力が続きやすくなる
一方で、心が乱れると、
- ぼんやりする
- 物忘れが増える
- 不安感や焦りが出やすい
といった変化が現れやすいと考えます。
科学と東洋医学の共通点
ここで、科学と東洋医学を重ねてみましょう。
| 科学的視点 | 東洋医学的視点 |
|---|---|
| 脳血流の増加 | 心血が充実する |
| 酸素供給の向上 | 神(精神)が安定する |
| 認知機能の改善 | 心主神明が正常に働く |
「科学が言う脳血流の改善」と「東洋医学が言う心の養生」は、実は同じ現象を別の言葉で説明しているのです。
鍼灸で「心」と脳血流を整えるアプローチ
鍼灸では、食事や生活習慣と同じように、体の内側の巡りを整える方法としてツボを用います。
脳血流を促す代表的なツボ
百会(ひゃくえ)
- 頭のてっぺんに位置するツボ
- 多くの経絡が交わる重要なポイント
- 自律神経の調整、頭部の血流促進に用いられる
百会は、
- 集中力の低下
- 頭が重い
- 考えがまとまらない
といった状態に対して、臨床でもよく使われるツボです。
カカオフラバノールが「内側から血流を助ける」とすれば、鍼灸は「体の調整機構そのものを整える」アプローチと言えるでしょう。
チョコレートは「養生の一部」として
チョコレートは、食べ過ぎればもちろん負担になります。
しかし、
- 質の良いカカオ含有量の高いものを
- 適量、楽しみながら摂る
という形であれば、脳と心を養う一つの選択肢になり得ます。
「甘いものを我慢する」のではなく、なぜ欲しくなるのか、どう付き合うかを知ることが、本当の意味での養生なのかもしれません。

まとめ
- カカオフラバノールは脳血流を改善する科学的根拠がある
- 東洋医学では脳の働きを「心(しん)」が司ると考える
- 鍼灸は血流と神経のバランスを整える方法の一つ
- 食事・鍼灸・生活習慣を組み合わせることが大切
バレンタインのチョコレートをきっかけに、ご自身の「心」と「脳の巡り」に目を向けてみてはいかがでしょうか。

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