左腰の痛み、左お尻から足にかけての痺れ(坐骨神経痛)

これまでの経過

海外から留学中。
10年前より背中の痛みがあり、特に背骨右側の上背部および頸部痛を自覚。
加えて慢性的な腰痛を有していた。
長時間の立位で左側腰部に刺すような痛みが出現し、2025年12月時点では腰痛が増悪し前屈動作が困難となっていた。

また、長時間の座位や仰臥位で症状が増悪し、左下肢外側にアリが這うようなピリピリ感を伴うことがあった。
肩の張りも常に自覚していた。
これまでマッサージを複数回受けたが、効果は一時的であった。

初診時の疼痛評価はNRS 7〜8/10。
日本語での会話が難しく、翻訳アプリを併用しての問診となった。

鍼灸院としての診断

長期にわたる慢性疼痛、姿勢保持による身体的・左右差のある症状分布から、

・経絡上の気血の巡りの低下(滞り)

・頸肩、上背部の過緊張に伴う腰部および下肢症状への影響

が複合している状態と考えた。

特に、右上背部の硬結と左腰〜下肢の症状の関連を重視し、全身のバランス調整を目的とした診断とした。

治療方針

・局所の痛みのみを追うのではなく、全身の緊張を緩めること
・経絡の流れを整え、自然回復力を引き出すこと
・強刺激を避け、体への負担を最小限にすること
を重視した。

慢性症状であること、留学生活による環境ストレスを考慮し、浅く・やさしい刺激を基本とし、段階的な改善を目標とした。

治療内容

2025年12月23日(初回)
鍼:中封、左ST、天柱、風池、肩井、天髎
灸:左 陽陵泉、左 金門

2025年12月28日(2回目)
鍼:中封、左ST、天柱、風池、肩井、天髎
灸:左 陽陵泉、左 金門
前回施術後、疼痛はNRS 7.8/10 → 4/10へ軽減。

2026年1月6日(3回目)
腰痛および下肢の痺れはほぼ消失
鍼:中封、左ST、天柱、風池、肩井、天髎、右上背部
灸:外×臨
右上背部の硬さと肩の張りを主訴として調整を行った。

施術回数・頻度・期間

施術回数:3回

施術期間:約2週間

頻度:週1回程度

短期間ではあるが、主症状である腰痛と下肢症状は大きく軽減した。

施術後のケア

・長時間同一姿勢を避け、こまめに体勢を変えること
・冷えを避け、腰背部を温めること
を指導した。

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